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スタッフブログ

交通事故裁判過去帳(1) 

浅香法律事務所の弁護士西村敦です。

HPの交通事故のコーナーで、交通事故被害者に対する保険会社の提示額と裁判によって実際に支払われた金額を列挙していますが、過去に私が担当した事件のうち、更にいくつかの例を書いてみたいと思います。

この事故は、被害者が加害者(運転手)の運転する自動車の助手席に同乗中、運転手が運転を誤り、走行道路のセンターラインを超え、対向車線を走ってきた自動車と正面衝突したというものです。
被害者はこの交通事故で11級の後遺障害を負いました。
この被害者に対する保険会社の当初保険金提示額は約970万円でした。  
その後、裁判を提起したところ、後遺傷害慰謝料・逸失利益等が裁判所に認められ、最終的に2000万円での和解が成立しました。

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弁護士費用の話~経理より~
  私は、浅香法律事務所の経理を担当している畑中と申します。
  私の扱う弁護士費用には、どんなものがあるか書いてみます。
  まず、法律相談ですが、これはインターネットをご覧になった方や、以前当事務所に事件を依頼された方から紹介を受けた方などが事務所に法律相談にみえるものです。
  料金は30分で5250円で、相談の場で訴訟を依頼されることになった場合には相談料は頂きません。
  法律相談の中には、裁判などの手続きをせず、内容証明郵便によって相手方に催促をするという手続きがあります。弁護士による催告は裁判を予定とするものですから、相手方には圧力となります。
  当事務所では、家賃の不払いの催促に関する内容証明郵便については書面を定型化しておりますので、1通につき5250円で依頼を受けて作成し、相手方へ発送します。
  また、複雑な法律事案の場合には、相手方に対する内容証明郵便の作成は3万1500円から依頼を受けています。
  このような比較的手軽に出来る手続きの弁護士費用以外に、事務所の収入としては、顧問会社からの顧問料収入があります。
  これは、会社と顧問契約を結び毎月決まった顧問料を支払って頂き、常時相談を受けることはもちろん、訴訟に至った場合にも通常の料金以下で受任するという密接な顧問関係になります。当事務所の顧問会社には、30年前後にもわたる長い期間の顧問契約を結んでいる会社もあり、顧問会社の相談や依頼については、特に優先して扱うこととなります。
  次に、裁判所に対して相続放棄や後見の申し立てをしたい、契約に立ち会って欲しい、遺言書を作成してもらいたい、などの依頼についての手数料があります。これらは、一度だけ手続に関与するもので、判決や和解ということがありませんので、「手数料」として規定の費用となります。
  当事務所で中心を占めるのは訴訟事件の弁護士報酬です。
  一般的には、訴訟事件の費用は着手金と報酬に分かれ、着手金は訴額の5%程度、報酬は10%程度とされていますが、当事務所では、着手金は安く、むしろ成功報酬に近く、特別な場合を除き、訴訟事件で勝訴や有利な和解が成立した場合には報酬として得た利益の10%から15%の報酬を頂くことにしております。
  このように成功報酬型の報酬にすることで、依頼者にはリスクが少なく、弁護士も事件の関係者や内容を深く調査し判例を調べ、出来るだけ訴訟に勝訴するような方向で事件処理して訴訟を有利に解決することに全力を挙げることとなります。
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こんな事件がありました~交通事故事件編~
浅香法律事務所の弁護士西村敦です。
   
     私が担当した事件で、こんな交通事故事件(後遺障害1級)がありました。
   交通事故があったのは東京の北に位置する地方都市、被害者は70歳の大工さんです。
    その被害者は、若いころは人を使って自分で工務店を経営していた棟梁なのですが、
近年は自宅から1キロ程離れた建設会社から修理仕事などをもらって細々と大工の仕事をしておりました。
 
  被害者がその建設会社に仕事の打ち合わせに行く途中、立体交差の高架道路(国道)を横断する際、
直進してきた自動車に衝突され、頭部外傷、頸部胸部挫傷などの重傷を負い,後遺障害1級の障害が
残ってしまいました。
  この交通事故の民事裁判で問題になったのは、事故現場が立体交差で自動車の往来が頻繁な高架道路上(国道片側2車線)であったことです。

   加害者(保険会社)側は、被害者が過去にアルツハイマー病の診断を受けたことがあることを理由に、
被害者は立体交差の高架道路上を徘徊していて事故にあった、従って過失は全て被害者にあるし、
将来の介護費用についても元々アルツハイマー病なのだから、今回の交通事故によって特に発生しない
などと主張してきました。
  確かに、被害者は、近くの建設会社に仕事の打ち合わせに行くためにわざわざ立体交差をしている
高架道路にまで上がる必要はなく、その立体交差の高架道路下にある道を通って、自宅から最短距離で
仕事先の建設会社に行けばよかったのです。

    私も、遠回りになるのに、なぜ、被害者がわざわざその立体交差の高架道路を通って仕事先の
建設会社に行ったのか分かりませんでしたが、まずは、被害者がアルツハイマー病の診断を受けたのが
5年以上も前であることや、事故の直前には運転免許の更新を受けていること、更に事故の直前に
出かけた温泉旅行の写真を証拠として提出し、被害者は事故当時、何らアルツハイマーの症状になかったことを立証することとしました。

  次に、私は、このような片側2車線の高架式の国道を歩行者が通行できるのかを地元の警察に調査しました。その結果、この高架道路には遮音壁があるものの、道路の両端に白線が引かれており、これは路側帯で、その内側を歩行者が歩くことは何ら問題ないことが判明しましたので、その旨の「聴取書」を証拠として提出しました。

 さらに、実況見分調書にあった高架道路の現場写真を見たところ、この国道には中央分離帯として二重のガードレールで対向車線と分離されておりましたが、丁度被害者が加害車両に衝突された辺りには約2mの切れ目があり、この切れ目を横断して反対側に通行することができることもわかりました。
 
 しかし、それでもなお被害者が、なぜこのような高架道路をあえて通って仕事先の建設会社に行ったのか、どうしてもわかりませんでした。
その理由が明らかにならないと、被害者がアルツハイマーによって徘徊していた可能性を払拭できませんし、過失割合、将来の介護費用、慰謝料等裁判の結果にも影響します。
 
 そこで、私は再度、被害者の奥さんや仕事先の建設会社に聞いてまわりました。
   その結果、とうとう被害者がこの高架の国道を横断した理由がわかりました。

 被害者は今では70歳の高齢で、叩き大工のような仕事をしておりますが、若い頃は棟梁として
多くの家を建て上げ、特にその中の1軒の家がこの高架道路に上がるとすぐ目の前に見ることが
できたのでした。
 そのため被害者は、月に何度か仕事をもらうため建設会社に向かうときは、わざわざこの高架の
道路に上って、これを横切って反対側に出て、そこから自分が若い頃建てた家を見て仕事先の
建設会社に出かけていたのでした。

  この事実から被害者が決してアルツハイマーの症状で高架道路を徘徊していたのものではないことが
明らかとなり、加害車両の運転者の供述していた「高架道路を横断しようとしていた被害者を、考え事をしていて見ていなかった。」との実況見分調書の記載もあったので、過失割合や将来の介護費用について裁判所が当方の主張を認め,被害者側勝訴によって相当額の賠償金を受け取ることができました。

 この事件で私は、裁判を有利に導くためには徹底的に事実関係を調査し,明らかにすることが必要だと痛感させられました。
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初めまして
私は浅香法律事務所で強制執行や供託などを担当している事務の竹内といいます。

強制執行といいましても、
一体どういったものか実態が分からない方が多いかと思われますので、
先日東京の下町で、3階建の建物の強制執行(「断行」)を行った時のことを
書きたいと思います。

この時の強制執行は、緊迫した強制執行となりました。
賃料を1年近く滞納した賃借人は、裁判で明渡し(立退き)の判決を受けましたが、
出ていく気配は全くありません。

その後、強制執行の手続により、賃借人は、裁判所執行官の「催告」を受けましたが、
それでも賃借人は建物を明け渡そうとはしませんでした。

催告というのは、断行(実力による排除)に至る前に、一度賃借人の住む建物に赴き、
断行期日を賃借人に知らせ退去を促します。

しかしながら、賃借人はこの期日までに明け渡さなかったため、
やむを得ず執行官の補助者が人夫20人以上を用意して、
建物の明渡しを断行することとなりました。

断行当日、執行官、執行補助者と私は、明渡しを命ぜられた賃借人の住む建物に赴きました。
まず屋内に入る前、執行官は必ず、屋内に賃借人がいるかどうかドアの前で確認をします。
例えばインターホンを押したり、「いらっしゃいますか。」と呼びかけたりします。

賃借人が在宅している場合は、賃借人自身がドアの鍵を解錠して開けてくれるものですが、
全く反応がない場合や不在の時には、
執行官の指示で同行した「鍵屋」さんが鍵を解錠して中に入るわけです。
この時も、何度か呼びかけましたが、中からは一向に応答はありませんでした。

そこで私達は、鍵を開けて屋内に入りました。
屋内に入っても人の姿や物音はありませんでした。
私達は、3階建の建物の部屋一つ一つを見て回りましたが、
結局、賃借人本人とその家族は不在でした。
唯一、飼い犬の大型犬が建物内に取り残されていました。

暫くして、執行官の「着手」という断行開始の合図とともに、
人夫さん達20人が一斉に建物に入り、梱包作業を始めます。
執行官の合図がないことには、無闇にものに触れたりいじったりしてはいけません。
ただ、大型犬がいたので作業員に危害を加える恐れもあり、
専門業者に依頼し犬は外に連れ出されました。
そうして断行は着手されたのですが、開始後間もなく、
突如、どこからともなく賃借人が私達のいる2階に現れました。
私達は部屋一つ一つを見て回りましたが、賃借人の気配はありませんでした。
どうやらひっそりと身を隠していたようなのです。おそらく屋上にある大きな犬小屋でしょう。

賃借人はとても興奮した様子で「1日待ってくれれば自分で出る!」などと、
怒鳴って明渡しを拒みましたが、執行官は事情を説明し、
賃借人をなだめると、断行は通常どおり続けられました。

その後、人夫さん達が1階から3階までの荷物を段ボールに詰めて
トラックで保管場所まで運び出すという作業を繰り返しました。

人夫さん達は手慣れていて作業は大変早いのですが、
それでも断行完了までに3時間以上を要しました。

賃料を払えない方にもいろいろな事情があるのでしょうが、
裁判を出された時点で話し合いをし、ある程度の期限の猶予を賃貸人から受けて、
任意に引っ越しをするのがなによりだと思います。


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